正式名称は、Global Reporting Initiative。
企業の持続可能性に関する報告を促進する国際的な枠組み。1997年に設立され、持続可能な発展のための透明性と説明責任を高めることを目的としている。GRIは、企業が環境、社会、経済に関する影響を評価し、報告するための国際的なベストプラクティスを反映した規準である。
2016年から順次に発行されている「GRIスタンダード」は、日本の多くの企業がサステナビリティ報告書の作成に利用している。
「GRIスタンダード」は、企業が報告する際に考慮すべき重要な指標やテーマを設定している。これには、環境への影響(例:大気への排出、水と廃水)、労働条件(例:雇用、労使関係、労働安全衛生、地域コミュニティへの影響、企業のガバナンスなどが含まれる。企業は、これらの基準に基づいて、持続可能性のパフォーマンスを測定し、利害関係者に対してグローバル共通の言語で開示を行うことができる。