ゼロボード、AI機能「Dr.Zero」の大幅刷新と「Zeroboard Headless」構想を発表
「Dr.Zero Foundry」と「Dr.Zero Canvas」を2027年1月に提供開始
企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区、代表取締役:渡慶次道隆、以下 当社)は、2023年に発表した当社のAI機能「Dr.Zero」を刷新し、第一弾として請求書などの証憑を自動で読み取り「Zeroboard」へ登録する「Dr.Zero Foundry」と、収集したデータを任意の形式で表示できるダッシュボード「Dr.Zero Canvas」を、2027年1月に提供開始することをお知らせします。
さらに、担当者が当社の画面を操作することなく、日常的に使っているチャットツールやAIエージェントを通じて「Zeroboard」の機能を活用できる「Zeroboard Headless」構想を発表しました。
これらの内容は、2026年10月15日、当社主催のカンファレンス「The Zeroboard Day 2026」で初めて発表したものです。

■ 背景:データの「収集」に追われ、「活用」に届かない
GHG排出量の算定やサステナビリティ情報の開示にあたっては、拠点ごとに多様な活動量の元データ(請求書や検針票、発注書など)を収集し、数値を確認して登録する作業が発生します。グループ会社や拠点の数が増えるほど本社担当者の確認・登録作業は増え、結果として、サステナビリティ担当者が、本来注力すべき削減策の検討や事業と一体となった計画策定に十分な時間を割けないという課題がありました。
当社は2023年5月、GHG排出量算定の知見を学習したAIチャットボット「Dr.Zero β版」を「Zeroboard」に実装し(※1)、以降もAIを活用した機能実装を進めてきました。今回、AIの進化と、これまでの算定支援を通じて蓄積した知見をふまえ、「Dr.Zero」を「データ収集から活用までを担うAI」として刷新します。脱炭素領域においては、データの収集フェーズ(下記図の右側の輪)と脱炭素の実現フェーズ(同左側の輪)にわけ、まずは、収集フェーズの「Dr.Zero Foundry」とデータ活用の入口となる「Dr.Zero Canvas」を先行して提供します。

■ 「Zeroboard Headless」とは
「Zeroboard Headless」は、AI時代において、ご利用企業の多様な業務プロセスにあわせて、当社サービスの機能を最大限活用いただくための構想です。利用者は「Zeroboard」のUIにログインすることなく、日常的に使っているチャットツールや、自社で導入しているAIエージェント経由で、データの提出や確認、分析までを完結できるため、各拠点や部門の担当者にも利用を広げやすくなります。
「Dr.Zero Foundry」と「Dr.Zero Canvas」は、「Zeroboard Headless」のもとで同じ基盤を共有しています。サステナビリティの専門知識や算定ルールに加え、独自の設定や判断の経緯はお客さまごとの文脈として「Zeroboard」に蓄積され、どの担当者がどの接点から利用する場合でも、「Dr.Zero」の応答に生かされます。

■ 提供するサービス
1. 「Dr.Zero Foundry(ドクターゼロ ファウンドリ)」― 証憑の自動読み取り・登録
各拠点の担当者が、請求書などの証憑をメールやTeams、Slackで送付すると、「Dr.Zero Foundry」が内容を読み取り、検証したうえで「Zeroboard」への登録までを行います。
- 受付・読み取り・検証・異常検知など、役割の異なる複数のAIエージェントが連携し、お客さま独自の算定ルールに沿って処理
- 過去の実績と比べて数値が大きく変動している場合や、重複が疑われる場合は、現場の担当者に理由を確認し、回答を記録
- 判読できないものなど、人による確認が必要なものだけを本社担当者に通知
これにより、現場担当者の入力作業と本社担当者の確認作業にかかる時間を最大80%削減することを見込んでいます(当社試算)。本社担当者は証憑の収集・照合・登録作業や、現場とのやりとりから解放され、確認すべきものに集中できます。
提供開始時点では、Scope 1・2の算定に関わる証憑の読み取りに対応し、Scope 3についても順次対応する予定です。TeamsとSlackは、証憑の送付に加え、異常の通知や、その理由を現場の担当者に確認する際にも利用します。その他のツールとの連携も順次拡大を目指しています。
2. 「Dr.Zero Canvas(ドクターゼロ キャンバス)」― 任意形式のダッシュボード
「Dr.Zero Canvas」は、「Zeroboard」に収集したデータを、お客さまが利用するAIエージェント(※2)から呼び出し、任意の形式で表示・分析できるダッシュボードです。AIエージェントと「Zeroboard」を連携しておくことで、たとえば「上期のScope 1・2排出量を拠点別に示して。前年から増えた理由も教えて」と質問すると、拠点別のグラフとともに、現場から寄せられた回答を根拠として増減の理由を示します。
今後は、GHG排出量の報告に用いる定性情報(算定の対象とする会社・拠点の範囲や基準年の設定に関する情報など)に加え、「Zeroboard ESG」に蓄積するソーシャルやガバナンスの情報、「Dataseed」に蓄積するサプライヤー情報など、各ソリューションのデータを可視化の対象として順次拡大する予定です。機能については、可視化にとどまらず、シミュレーションや最適化、非財務の取り組みが財務にどうつながるかの道筋(インパクトパス)の分析など、データ活用の機能を拡充していきます。
■ 信頼性を前提とした設計
- お客さまのデータや、排出係数などの守るべき情報を、外部のAIに受け渡さない設計
- 排出量などの数値は、AIが推論で算出するのではなく、「Zeroboard」の決められた計算処理で算出し、AIは結果の説明を担当
- 回答に示す数値には根拠を付与し、すべての問合わせを記録
- AIの処理記録を社内で定期的に監査し、回答の正確性の向上に活用
■ 提供開始時期
「Dr.Zero Foundry」、「Dr.Zero Canvas」ともに2027年1月
■ The Zeroboard Day 2026 での発表について
当社は10月15日にAIとデータプラットフォームを活用したサステナビリティ経営を考えるカンファレンス「The Zeroboard Day 2026」を開催しました。
ゼロボードセッション「AIで拓く、Zeroboardプラットフォームの次の一手」に、当社VP of Product の藤森信義と、VP of AI & Data のTran Quangが登壇し、当社プロダクトの方針を発表しました。Quangは、AI活用戦略として「Zeroboard Headless」の構想を紹介し、架空の製造業を例に、拠点から送られた請求書を「Dr.Zero Foundry」が読み取り・確認し、その際に現場から得た回答を本社担当者が「Dr.Zero Canvas」で参照するまでの流れをデモンストレーションで示しました。
The Zeroboard Day 2026 ゼロボードセッションの様子。左から藤森、Quang、セッション風景。
■ ゼロボードのコメント
株式会社ゼロボード VP of AI & Data Tran Quang
AIは日々進化しています。しかし、AIを企業の力として根づかせるには、業務の中に組み込み、専門知識によって使い手を支えることが欠かせません。当社は、“サステナビリティのプロ”の知識を提供することで、これを実現していきます。「Dr.Zero」は、データを集める仕事を担い、現場の一言や判断の経緯を会社の知識として積み重ねていきます。集める仕事はAIに、考える仕事を皆さまに。データの収集に追われる時代から、活用する時代への移行を後押ししてまいります。
株式会社ゼロボード 代表取締役 渡慶次道隆
サステナビリティ経営において重要なのは、データを集めて開示することにとどまらず、そのデータをもとに企業価値の向上につながる判断を重ねていくことです。「Dr.Zero」の刷新と「Zeroboard Headless」により、データの収集にかかる負担をAIが担い、担当者の皆さまが分析や施策検討、経営計画とのすり合わせ、社内浸透に時間を使える環境を整えてまいります。
■ The Zeroboard Day 2026アーカイブ視聴予約受付中
10月15日開催したゼロボード設立5周年記念カンファレンス「The Zeroboard Day 2026 - データプラットフォームとAIが拓く、サステナビリティ経営の未来 -」は現在アーカイブ視聴の申込みを受付中です。配信日程が決まり次第、ご案内をお送りしますので、ぜひこの機会にご登録ください。
The Zeroboard Day 2026 アーカイブ視聴予約はこちら
(※1)2023年5月31日発表「ゼロボード、ChatGPT API活用の新機能 AIチャットボット『Dr. Zero β版』を実装」
https://www.zeroboard.jp/news/1645
(※2)対応するAIエージェントは、初期はClaudeとChatGPT。
※Dr.Zeroは株式会社ゼロボードの登録商標です。
会社概要
社名:株式会社ゼロボード|Zeroboard Inc.(https://www.zeroboard.jp/)
所在地:東京都港区三田三丁目5-27 住友不動産東京三田サウスタワー10階
代表者:代表取締役 渡慶次道隆
設立:2021年8月24日
事業内容:ESG情報一元化ソリューション「Zeroboard Sustainability Platform」の開発・提供/サステナビリティ経営に関するコンサルティング/ユーザーコミュニティ「All Aboard!」の運営
Zeroboard Sustainability Platformの概要
ESG関連データの収集・管理・開示支援の総合クラウドソリューションです。豊富なプロダクトラインナップによって、ESG開示をはじめとするサステナビリティ経営に必要なプロセスをシームレスに支援します。
- GHG(温室効果ガス)排出量算定と環境項目管理クラウドサービス「Zeroboard」
- ESG法定開示クラウドサービス「Zeroboard ESG」
- サプライヤーデータの収集・分析・コミュニケーションの一元管理「Dataseed」
これらのプロダクトを中心に業界特化型のプロダクト、各種オプション機能、制度対応や複雑な算定のためのコンサルティングを提供し、企業のサステナビリティ経営を支援しています。
【企業向けウェビナー開催中】
当社では、脱炭素経営のための企業向けウェビナーを毎月開催しています。国内外の脱炭素の最新動向や、「Zeroboard」の活用方法などを解説しておりますので、ぜひお申し込みください。詳しくは当社ウェブサイトのイベントページをご覧ください。
【本件に関するお問合せ先】
各商品・サービスについて(営業本部)sales@zeroboard.jp
報道やご取材について(広報)pr@zeroboard.jp