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自動車業界のEU炭素国境調整メカニズム(CBAM)対応要件:2024年からの規制強化のタイムラインと実務課題への対応方法

目次

株式会社ゼロボード

営業本部 ソリューション開発室室長 野底 琢
営業本部 事業戦略室兼欧州リサーチセンター 村井 建介
営業本部 ソリューション開発室 木下 将希

2024年10月から、欧州の炭素国境調整メカニズム(CBAM)の規制が強化され、対象品目の「Complex Goods(複合製品)」については、原則としてデフォルト値の利用が不可となり、サプライヤーからの1次データ取得が必須となりました。特に自動車業界において、鉄鋼やアルミ部品を製造・輸出するメーカーは、複雑な加工品(ボルト、パイプ等)に対するCO2排出量の精緻な算定と報告義務に直面しています。本コラムでは、移行期間から本格適用(2026年)に向けたタイムライン、実務上の最大の障壁となるサプライチェーン全体でのデータ連携手法、そして未対応時のペナルティリスクまでを詳述します。ダウンロード資料では、具体的な対象CNコード一覧や算定ロジックもご確認いただけます。

以下はダウンロードしてご覧いただけるコラムの要約となります。

1.CBAMとは

EUが導入した炭素国境調整メカニズム(CBAM)は、カーボンリーケージ防止を目的とし、EU域外からの輸入製品に炭素コストを課す制度です。2026年からはEU-ETS(EUの排出量取引制度)と連動した「CBAM証書」の購入義務が発生します。自動車業界においては、鉄鋼・アルミ部品が主な対象となり、サプライチェーンを遡った排出量情報の管理が求められます。

2. 自動車業界におけるCBAM対象品目とは

自動車部品においては、単純な素材だけでなく、加工が施されたボルト、ネジ、パイプなどの部品も「Complex Goods」としてCBAMの及ぶ範囲となります。本資料では、対象となる具体的な部品のCNコード(7301, 7318, 7604等)を一覧で整理しており、自社製品が報告義務の対象か否かを判断するための詳細情報を提供しています。

3. 今後のCBAMの変更時期感

2024年10月以降の「1次データ報告義務化」に加え、2025年には生産者がCBAMレジストリへ直接アクセス可能になるなど、実務フローは刻々と変化しています。から2026年の本格適用、さらには2030年に向けた対象製品の拡大計画(有機ポリマー等)を含め、自動車業界が押さえておくべき重要スケジュールを時系列で解説します。

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4. CBAM対応におけるサプライヤーとの連携課題と対応事項

実務上の最大の課題は、多層的なサプライチェーンからの情報収集(リレー形式でのデータ連携)と、EU指定の複雑な報告フォーマット(Communication Template)への対応です。資料では、サプライヤー連携における「英語テンプレートの複雑さ」や「算定方式のギャップ(重量按分等)」といった具体的な課題に対し、どのように効率的な協力体制やツール導入を進めるべきか、解決策を提示します。

5. 対応しないことによるリスク

CBAM対応を怠った場合ると、報告未了の排出量1トンあたり€10〜€50のペナルティが課される可能性があります(本格適用時は€100)。また、コスト増だけでなく、欧州市場における競争優位性の喪失や、サプライチェーンからの排除リスクも考慮し、早期の体制構築が求められます。

6. 終わりに

2026年の本格適用を見据え、企業は「算定」から「報告」までのプロセスをシステム化する必要があります。本資料では、弊社のCBAM対応支援コンサルティングや、CO2算定ツール「Zeroboard」を用いた効率的なデータ連携・報告サポートの詳細について紹介しています。

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資料ダウンロード

<参照元>

*1)出典元:Annexes to the CBAM Implementing Regulation for the transitional phase:

https://taxation-customs.ec.europa.eu/document/download/97ae41e4-f785-40fd-b4df-f141ad69f522_en

*2)出典元:Transitional CBAM Registry user manual for Declarants:

https://taxation-customs.ec.europa.eu/document/download/47322ae4-27c9-49f1-bdb7-2a1fef73d647_en?filename=CBAM-UMN-UI%20manual%20for%20Declarants-%20Release%201.3-v.1.64.pdf

*3)出典元:CBAM Quarterly Report structure (XLS format):

https://taxation-customs.ec.europa.eu/document/download/d948f0eb-1374-4acd-a217-a3d5a5d0aeb3_en?filename=Report%20Structure%20ver%2019.10.xlsx

*4)出典元:CBAM Communication Template for installations:

https://taxation-customs.ec.europa.eu/document/download/2c15cd0e-2447-4ef8-ab70-68b80b66ede8_en?filename=CBAM%20Communication%20template%20for%20installations_en_071123.xlsx

*5)出典元:CBAM - Questions and Answers:

https://taxation-customs.ec.europa.eu/document/download/013fa763-5dce-4726-a204-69fec04d5ce2_en?filename=CBAM_Questions%20and%20Answers.pdf

  • 記事を書いた人
    野底 琢(営業本部ソリューション開発室室長)

    三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社で、業務・ITに関するコンサルティングサービスを経て、2021年にゼロボード社の立ち上げに参画。業務の傍らで横浜国立大学大学院環境情報学府に入学し、LCA環境評価手法を学習・研究。環境情報学を背景に、ゼロボード社では事業開発担当兼コンサルタントとして、経産省・環境省による”CFPガイドライン”の実証事業のマネジメント、DADC・ABtCと連携したOuranos Ecosystemのアプリ要件(CFP算定・連携)の開発事業のリーダーを担当。直近では、欧州電池規則におけるCFP・DD対応支援やCBAM対応に関するコンサルティングサービスを展開。CFPの算定経験は50商品以上に渡る(内、自動車・自動車部品関連は20商品)