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サプライヤー調査(CSR調査)のExcel管理に限界を感じたら?SAQシステム化で解決できること

サプライヤー調査(CSR調査)のExcel管理に限界を感じたら?SAQシステム化で解決できること
目次

「サプライヤーが増えるにつれて回答管理が煩雑になった」「集計や分析に多くの時間がかかる」「未回答先への督促が担当者の負担になっている」「質問票の更新やファイル管理が煩雑になっている」「回答状況がリアルタイムで把握できない」 ――このような課題を感じながらサプライヤー調査(CSR調査)を運用している企業は少なくありません。

サプライヤー調査(CSR調査)は、サステナブル調達やサプライチェーン管理を進めるうえで欠かせない取り組みです。しかし、Excelによる運用では調査対象の増加や継続的な管理への対応が難しくなり、運用負荷が課題となるケースもあります。 

本記事では、Excel管理で起こりやすい課題とその背景を整理するとともに、SAQ専用ツールを活用することで解決できることや、ツール選定のポイントについて解説します。

サプライヤー調査(CSR調査)のExcel管理、なぜ限界が来るのか?

サステナブル調達の重要性が注目されつつある一方で、サプライヤーへのSAQ(自己評価アンケート)をExcelで運用している企業は依然として多くあります。しかし、対象となる取引先が数十社から数百社規模に拡大し、質問項目も増えるにつれて、Excel管理では運用負荷や対応の限界が表面化してきます。

具体的には以下のような問題が積み重なります。

配信・回収の非効率性

サプライヤー数百社へ調査を行う場合、メール送付・督促・回収・集計・ファイル整理をすべて手作業で行うため、数十時間以上の工数が発生することもあります。未回答先へのフォローアップも個別対応となり、十分な督促が行き届かず、結果として回答状況の改善につながりにくいケースもあります。

集計・分析の限界

回答形式がサプライヤーごとに異なり、集計や分析に多くの時間がかかります。また、回答結果を横断的に比較・評価することが難しく、リスクの高いサプライヤーの抽出や優先順位付けに手間がかかるため、経営判断に活用しやすい形でデータを整理するには、多くの工数を要します。

バージョン管理の混乱

質問票の改訂や複数担当者による更新が重なるにつれ、どのファイルが最新版なのか把握しづらくなります。誤って旧版の質問票を送付したり、最新版の判別に時間がかかったりするなど、運用ミスにつながる可能性があります。また、サプライヤー数や担当者が増えるにつれてファイル管理も煩雑になり、運用ルールの統一が難しくなるケースがあります。

セキュリティリスク

サプライヤーから回収した回答には、ESGや人権に関する情報など、 機密情報が含まれる場合があるため、メール添付による運用では誤送信や不適切な共有などの情報管理上のリスクに加え、監査時の管理状況を把握しづらいという課題もあります。 

SAQとは?なぜ専用ツールが選ばれるのか?

SAQ(Self-Assessment Questionnaire)とは、日本語では「自己評価アンケート」と呼ばれ、サプライヤーが自社の取り組み状況を自己評価・回答するためのアンケートです。実務では、ESGや人権、コンプライアンスに加え、サステナブル調達、紛争鉱物、サイバーセキュリティなど、企業の調達方針やリスク管理の目的に応じて幅広く設定されています。本記事では、近年特に重要性が高まっているESG・人権領域を中心に解説します。

人権デューデリジェンス(人権DD)の義務化の動きや、CSRD・SSBJといった開示規制の強化を背景に、企業にはサプライチェーン全体のリスクを継続的に把握・管理することがこれまで以上に求められています。そのため、SAQも年に一度の調査ではなく、継続的なモニタリングの手段として活用する企業が増えています。

一方で、このような継続的な運用をExcelだけで行う場合、調査票の配布・回収、回答の集計・分析、是正措置の進捗管理など、多くの業務を手作業で管理する必要があり、運用負荷が大きくなります。 

こうした課題に対応するため、近年では、質問票の作成から回答依頼、集計・分析、是正措置のフォローアップまでをクラウド上で一元管理できるSAQ専用ツールの導入が進んでいます。継続的かつ効率的なサプライチェーン管理を実現するための選択肢として、多くの企業で活用されています。

SAQ専用ツールでできること|Excel・汎用ツールとの違い

Excelや汎用アンケートツールでもサプライヤー調査を実施することは可能ですが、調査対象が増えたり、継続的な運用が求められたりすると、管理負荷や運用上の課題が大きくなります。

SAQ専用ツールでは、調査の実施から集計・分析、改善フォローまでを一元管理できるため、担当者の負担軽減だけでなく、サプライチェーン全体のリスク管理を効率的に進めることができます。

具体的には、以下のような機能を備えています。

  • サプライヤーへの一括配信・リマインド

    •  調査票の配信や未回答先への督促を効率化し、担当者の作業負荷を削減します。
  • 回答状況のリアルタイム管理

    •  回答率や未回答先を一覧で把握でき、進捗管理が容易になります。
  • 回答の自動集計・重み付けをしたスコアリング

    •  回答内容を自動で集計し、リスクの高いサプライヤーを効率的に把握できます。
  • 是正・改善状況の継続管理

    •  調査結果をもとに改善依頼を行い、その進捗まで継続的に管理できます。
  • 自社独自のリスク検知を設定

    • 質問項目にスコアリングを設定したり、自社で重視する質問項目に対してリスク検知を設定することができます。

このように、SAQ専用ツールは単にアンケートを回収するためのツールではなく、サプライチェーン全体のリスク管理やサステナブル調達を継続的に推進するための基盤として活用されています。

次に、汎用アンケートツールとSAQ専用ツールの違いを比較してみましょう。

SAQツール比較:専用ツールと汎用ツール、どちらを選ぶべきか?

「Google FormsやMicrosoft Forms、Excelで代替できないか」という検討をされる企業も多くあります。これらの汎用ツールは、導入コストを抑えやすく、簡単なアンケートであれば十分活用できます。

一方で、サプライヤー数の増加や継続的なサステナブル調達管理を見据える場合、配信・回収・集計・リスク評価・是正措置の管理といった運用面で機能不足を感じるケースもあります。

以下では、汎用ツールとSAQ専用ツールの主な違いを比較します。

比較項目汎用アンケートツールSAQ専用ツール
サプライヤーへの一括配信△ 手動対応が必要✅ 対応
回答依頼タスク管理の効率化
回答のスコアリング・リスク判定
質問票のプリセット(標準項目)✅ 約50項目
是正改善フォローアップ✅ オプションで対応
専門家による伴走支援✅ オプションで対応
リマインドメール送信
回答進捗の可視化
多言語対応
CSV出力
ダッシュボード

汎用ツールは、一時的なアンケートや小規模な調査には適しています。一方で、サプライヤーへの継続的な調査や評価、改善フォローまでを含めた運用を行う場合は、SAQ専用ツールの方が効率的に運用しやすいでしょう。

SAQ管理の効率化を実現するDataseed SAQでできること

Dataseed SAQ(株式会社ゼロボード)は、バイヤーからサプライヤーに対するSAQの収集・管理を効率化する、調達・ESG部門向けクラウドサービスです。

※一部機能(是正フォロー、専門家支援等)はオプション提供となります。詳細はお問い合わせください。

Dataseed SAQでは、サプライヤー調査の実施から分析、改善フォローまでを一元的に支援する機能とオプションサービスを提供しています。主な機能と解決できる課題は以下の通りです。(※Dataseed SAQはCSR調査に加え、人権DD、紛争鉱物調査、サイバーセキュリティ調査にも対応しています。 )

最短2週間で導入・運用開始が可能

専門家が監修した約50項目の標準質問をあらかじめ搭載しているため、短期間で運用を開始できます。また、自社のサステナブル調達方針や調査目的に合わせて、質問項目を自由に追加・編集した独自の質問設計も可能です。

回答依頼から進捗管理までを効率化

取引先への回答依頼、回答状況・期限の管理、回答結果の集計など、これまで手作業で行っていた運用を一元化できます。また、前年と同一、または類似した質問票で調査を実施する場合は、 サプライヤー側では過去の回答履歴を参照しながら回答できるため、回答負担の軽減にもつながります。なお、サプライヤー側(回答者)は原則として利用料は発生しません。

スコアリングによる調達リスクの可視化

主要なフレームワークに基づくスコアリングに加え、自社独自の評価基準を設定することも可能です。回答結果はセクション別やスコア分布などで可視化されるため、リスクの高いサプライヤーを把握しやすくなり、優先的に対応すべき対象の検討に役立ちます。

是正・改善フォローまで一貫して支援

調査の実施だけでなく、結果を踏まえた是正・改善フォローまでサポートします。サプライヤーとの継続的なコミュニケーションを通じて、サプライチェーン全体の取り組みを推進できます。

専門家による伴走支援

業界特性や重点テーマを踏まえた調達方針・調査項目設計から、回答結果の分析・改善施策の検討、継続運用・高度化まで専門コンサルタントが伴走して支援します。



導入事例紹介:株式会社栗本鐵工所様 
「リスク管理」から「バリューチェーンの共創」へ。6事業部を横断し、栗本鐵工所がDataseed SAQと描くサプライチェーンの未来 
課題:ExcelやWEBアンケートでの運用では、配信・回収・リマインド・集計などの実務負荷が大きく、グループ会社への展開を見据えた継続的な運用に課題
導入後:SAQを「一過性のアンケート」ではなく、サプライチェーン全体のリスク可視化と経営判断に資する情報基盤として活用を目指す
詳しく読む▶ https://www.zeroboard.jp/case/kurimoto



Excel管理からクラウド移行する際の手順と注意点

ExcelからSAQツールへの移行を検討する際、多くの企業が悩むのが「既存のサプライヤーデータや質問票をどのように移行すればよいか」という点です。移行をスムーズに進めるためには、単にExcelデータを取り込むだけではなく、運用方法も含めて見直すことが重要です。一般的には、以下のような流れで進められます。 

  1. 現状整理:現在利用しているExcelファイルのデータ項目やサプライヤー数、質問票の構成を整理する
  2. 要件定義:配信対象のグループや質問票の構成、運用フローを整理する
  3. データ移行:既存の取引先情報をCSVなどでインポートする
  4. パイロット運用:一部のサプライヤーを対象に試験運用を行い、運用フローや課題を確認する(トライアル期間あり)
  5. 本格運用:運用ルールの整備や関係者への周知を行い、全社展開する

Dataseed SAQでは、企業情報をCSVで登録できるほか、同一画面からサプライヤーへの回答依頼メールを送信できます。そのため、既存のExcel管理から比較的スムーズに移行できるよう設計されています。移行時に特に重要なのが、質問票をそのままシステムへ移行しないことです。Excelで長年運用してきた質問票には、重複する設問や現在の運用に合わない項目が含まれていることも少なくありません。システム化のタイミングで質問内容を見直すことで、サプライヤーの回答負担を軽減し、回答率や回答品質の向上につながることが期待できます。

Dataseed SAQでは、質問票の設計についても専門家が支援するため、自社の調達方針や運用に合わせた質問票の作成・改善が可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. サプライヤーアンケートのExcel管理をやめてシステム化する方法はありますか?

A. Excel管理からシステム化する場合は、SAQ専用クラウドサービスの活用が有力な選択肢の一つです。多くのサービスでは、既存のサプライヤーデータをCSVで取り込み、質問票の設計・配信・回収・集計・スコアリング・分析までを一元管理できます。Dataseed SAQでは、専門家監修の標準質問項目を搭載しており、最短2週間での運用を開始できます。

Q. サステナブル調達のExcel脱却・クラウド移行で何が変わりますか?

A. 取引先管理・回答進捗管理・集計などの煩雑な業務の効率化が期待できます。また、回答結果のスコアリングと可視化により、ESGリスクの高いサプライヤーを把握しやすくなります。是正・改善フォローアップまでをシステムと専門家支援で対応できるため、年次の実施から継続的なサプライチェーン管理への移行を進めやすくなります。

Q. SAQ専用ツールと汎用アンケートツール(Google Forms等)の違いは何ですか?

A. 汎用ツールは一時的な調査には使えますが、SAQ特有の「スコアリング・過年度回答の比較・是正・改善フォローアップ・専門家伴走支援」には対応できません。継続的なサステナブル調達管理を目的とする場合は、SAQ専用ツールの方が運用しやすいケースが多くあります。

Q. Excel管理からシステム移行する際の注意点は何ですか?

A. 主な注意点は2つです。①既存の質問票設計や運用フローを見直し、サプライヤーが回答しやすい形に最適化すること。②サプライヤーデータのフォーマット整理を移行前に行うこと。Dataseed SAQでは導入支援プログラムも提供しており、スムーズな移行をサポートします。

Q. サプライヤー側(回答者)にも費用はかかりますか?

A. Dataseed SAQでは、原則としてサプライヤー側(回答者)に費用はかかりません。バイヤー側がシステム利用料を負担する形です。料金体系の詳細は株式会社ゼロボードへお問い合わせください。

Q. 導入までどのくらいの期間がかかりますか?

A. Dataseed SAQは専門家監修の標準質問項目を約50項目プリセットしており、最短2週間で運用を開始できます。また契約前に1週間ほどのトライアル実施も可能なため、まずはお問い合わせください。

Q. CSR以外のサプライヤー調査にも使えますか?

A. はい。Dataseed SAQは、ESG・人権DDに加え・紛争鉱物・サイバーセキュリティなど、さまざまなサプライヤー調査に対応しています。調査目的に応じて質問票を設計できるため、一つの基盤で複数の調査を運用できます。

Q. SAQとは何の略ですか?

A. SAQは「Self-Assessment Questionnaire」の略で、日本語では「自己評価アンケート」と呼ばれます。サプライヤーがESGや人権、CSR、コンプライアンスなどへの取り組み状況を自己評価・回答するためのアンケートです。

Q. SAQツールはどのような企業に向いていますか?

A. サプライヤー数が多い企業や、毎年継続的にサプライヤー調査を実施している企業、サステナブル調達や人権デューデリジェンスへの対応を強化したい企業に適しています。特に、Excelでの運用負荷や集計・分析に課題を感じている場合は、導入を検討する価値があります。

まとめ

サプライヤー調査(CSR調査)をExcelで管理している場合、サプライヤー数の増加やサステナブル調達・人権デューデリジェンスへの対応強化に伴い、配信・回収・集計・分析・改善フォローなどの運用負荷が課題となるケースがあります。継続的なサプライチェーン管理を行うためには、これらの業務を効率的に運用できる仕組みづくりが重要です。

Dataseed SAQは、質問票の作成・配信、回答状況の管理、スコアリング、是正・改善フォローまでを一元的に支援する、調達・ESG部門向けSAQ専用クラウドサービスです。専門家が監修した標準質問項目を搭載しており、最短2週間で運用を開始できます。また、質問票の設計や運用方法についても専門家が伴走支援するため、自社の調達方針に合わせた運用を進めることが可能です。

Excelによる運用に課題を感じている場合は、まずは現状の運用を整理し、自社に適した運用方法やツールを検討してみてはいかがでしょうか。